住吉佐和子

こんにちは。

住吉佐和子（すみよしさわこ）です。

朗読歴は８年目になります。

幼少期の楽しみの一つは、絵を描くことでした。

買ってもらった水彩絵の具を

パレットの上に”むにゅっ”と絞り出すと、

絵の具のチューブの帯や

箱に印刷された色とは微妙に違う

本物の絵の具の色が目に映って、

それを水で薄めたり、

他の色と混ぜたりしながら

「今日は何を描こうか」とワクワクしました。


「物語」って、まるで絵の具のようです。

黙読するだけではわからなかった人物の気持ちや、

通り過ぎてしまう景色が、

実際に何度も声に出して読むと、

イメージの輪郭がはっきりしたり、

人物の気持ちに近づいたりします。


朗読は、「物語」という絵の具を

チューブからパレットに「声として」出して、

その色をじっくり観察すること・・

とも言えるような気がします。

パレットの上のたくさんの色を差し出すように、

「物語」をお届けしたいと思っています。