n e k o o o o o o s

とある田舎町に4匹のネコがいました。

今日もいつもの時間、いつもの公園に集まってニャ〜ニャ〜とネコ語で話をしてます。
それはまるで居酒屋でよく耳にするような会話でした。

 
（ニャッキ―） 「なんか毎日つまんないね～」
（グー・チョキ・ニャー）「いつも同じ時間にご飯食べて、仕事して、寝て、起きてまたご飯食べて・・・」
（ウメキチ） 「毎日同じことの繰り返しで・・・何の為に生きてるんだろね～。」
（ミギハジー） 「・・・・」

 
来る日も来る日も同じ会話。
何度繰り返したことでしょう。


やりたいこともない。

とりあえず・・・ご飯は食べれる。

安定した生活にポッカリできた心の穴。


何かに挑戦したい！ワクワクしたい！と思ってはいても心の中では”どうせ何もできない。才能もないしな。”と諦めモードのネコたち。

毎日集まってはこんな会話ばかりしているせいか、みんなの目はだんだん光を失い、生気を感じられなくなっていきました。

そんなある日、グー・チョキ・ニャーが驚いたような表情でいつもの公園に走ってきました。

（グー・チョキ・ニャー）「ゼェゼェゼェ」
（ニャッキ―）「ど、どうした！？と、取り敢えず落ち着けよ。」
（グー・チョキ・ニャー）「・・・みんなこれ知ってる？狼がバンド組んでるって！！」


みんなポカーンとした顔。


（グー・チョキ・ニャー）「とにかく一度聞いてみて！！」


グー・チョキ・ニャーは近くで拾ってきたボロボロのスマホをおもむろに取り出して音楽を流しました。


♪♪ ♪♪

 
四分打ちのバスドラムに絡み合うギターとスクラッチ。
感じたことのないバイブス。


・・・聞き耳をたてるネコ達。
 

思わず体が動きかしたくなるのをじっと我慢して聞き耳を立てるネコ達。

 
・・・・・・


曲を聞き終わった瞬間、みんなの目の色が変わりました。


（ニャッキ―） 「うっわ、超かっこいいじゃん！なにこれ！」
（ウメキチ） 「やっばっ・・・」
（ミギハジー） 「・・・・(;’∀’)ガウガウ」


そう。

それは・・・・

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